みねやまの泉'08

黄金のハンドルネーム




眼前を流れてゆく光景。
過ぎ去ってゆく時間。
しかし、動いているのは自分の方なのだ、と。


例年の如くゴールデンウィークに突入してから自然と予定が
決まってきました。

せめて1日くらいは採集に行こうではないか、と考え、
懐かしき山に春景色を摘みに向かいました。




1年ぶり、ですね。

比較的標高が高いので楓はまだ咲き始めです。
その中に満開の木も数本ある様子。
早速ネットを入れてみます。



Cephaloon pallens クビナガムシ

一見ハナカミキリの仲間。
触角がもう少し長ければねぇ...



道端の楓を掬い続けているとちらほらとカミキリムシが見受けられる
ようになってきました。

トゲヒゲトラにセスジヒメハナ。

ピドニアがもう出ているのですね。
毎年採れる種でも今季初めの一頭は嬉し嬉し。



今日はここらで引き返しましょう。
時間も無いので。

引き返す途中にまた楓を掬ってみると金属光沢を放つ、
ハムシに似たアレの姿が!





・・・あ、ハムシダマシね・・・。

網底に犇くメタリックなハムシダマシ、ハムシダマシ、
ハムシダマシ、ハムシダマシ、・・・(一掬いで何頭入ってるんだよ!)
ハムシダマシ、ハムシダマシ、ハムシダ・・・





Dinoptera minuta ヒナルリハナカミキリ

やっと出会えた楓の最優先種。
昨年も一昨年も出会えぬまま無情にも散っていった楓。
来た甲斐がありました。本当に青い。青い青い。



緑もね。

結局、11頭採集することが出来ました。
翅の色はもちろん、腹の色も個体変異が様々なようです。



鹿の声が聞こえます。
辺りには糞も結構落ちているようで、糞といえば、



Geotrupes auratus オオセンチコガネ

がいるわけですが、踏まれた後のようで瀕死状態でした。


一本だけ咲いている白い花を一通り掬って、



Pidonia amentata amentata セスジヒメハナカミキリ

数頭入りました。

最後に、叢のなかに異様な黒光りするヤツを発見。



Meloe proscarabaeus オオツチハンミョウ

そういえば去年は沢山いたのに今日はこれが
最初で最後の一頭になりました。



さらば高原。次に会うのは夏か、秋か、それとも来年か。

黄昏に 生えぬ薄の 遠い影



◆採集成果

ヒナルリハナカミキリ(初) 11exs.
セスジヒメハナカミキリ 5exs.
トゲヒゲトラカミキリ 7exs.

オオセンチコガネ 1ex.
ダイミョウコメツキ 1ex.
クビナガムシ 1ex.
オオツチハンミョウ 1ex.

プライヤキリバ 1ex.

その他ハチ・微小甲虫等々。


今回は生涯初のヒナルリハナカミキリに出会うことが出来ました。
今年のMaple Storyはこれで(一応)完結ですね。

次は何の季節でしょうか...




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