昆虫開拓団'08

電池で(できるだけ)灯火採集




昏の静寂も闇に包まれ、辺りは次第に賑やかとなる。
夜霧を縫う羽音は、見慣れぬ灯火に向かうことであろう ―――



 ライトトラップは、小学校低学年の頃からの憧れでした。

しかし、機材(特に光源関係)はかなり高価で、簡単に行える
ものではありません。
そこで、今回は完全に電池だけを動力としたライトトラップセットを
紹介することにしました。

・・・とは言ったものの、光の強さに限界があるが故に、やはり集虫力は
落ちます。さらに、大量の電池を持ち込むために機材も必然的に重くなります。
以下の覚悟が必要でしょう。



・ライトトラップは、行うことに意味があり、
成果はそれに伴うものである。

・機材が重いのは苦にならない。

・ナイターで泣いたーは当たり前。


人工灯を用いて走光性のある昆虫を集めるライトトラップには移動法
(カーテン法)と固定法(ボックス法)がありますが、ここでは移動法、
すなわち自ら光源を持ち込み、採集することを指します。



移動法のライトトラップ。
これは発電機を用いた大掛かりなもの。


まずは大事な骨組み。
僕は洗濯物用のハンガーを使用していますが、金属製で
非常に重い一品です。
しかし、軽くても倒れ易くなるのが難しいところです。
上の写真のようにテントの枠を利用する、という手もあります。
・・・「大事な」と書きましたが、最悪骨組みなし光源直置きでも構い
ません。

白布(シーツ)は裁縫関係の店で骨組みにあったサイズにカットして
もらいます。地面にも敷けば昆虫が見やすくなります。
・・・これも別になくても構いませんが。




組み立てると大体写真のようになります。


いよいよ本質とも言える光源ですが、僕はブラックライトと
ランタンを使用しています。

ブラックライトは8Wを2本ほど用意。
単三8本でライト1本が連続10時間ほど使えます。
定価は1本2千円ほど。
ランタンは8Wを1つ用意。
単一8本で連続20時間ほど使えます。
定価はブラックライトに比べると結構安いものです。

ブラックライトだけだと昆虫が非常に見にくくなります。
また、体にもあまり良いとは言えない代物ですから。




それらしくなりました。
椅子はランタンを置くためのものです。
シーツは白布で固定し、ライトはS字フックで吊っています。


以上で組み立て完了です。
後は日暮れを待つのみです。


◇番外編 〜こんな置き方も〜

如何なる場合でも基本通りに設置できる訳ではありません。
ライトトラップ設置時には多くの問題に遭遇します。
ここに例を一つだけ挙げておきます。


例)荷物の関係で骨組みを持って行くことが出来ない!



この場合は、写真のように広場の机と椅子を利用することもできます。
臨機応変な対応を試みましょう。

◇おわりに

今回は主に組み立てに関する話だったので、次回(はあるのだろうか?)は
採集方面のお話をしたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
所詮は雑談なのでネタ程度に受け取って頂いても結構です。


週末の終末に... みねやま







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